日本語の先生になろう。

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2021年9月6日 技能実習生の受け入れ企業さんに訪問しました(つづき)

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2021年9月6日(月)

Category:ブログ

ご無沙汰しております。
三幸日本語教師養成カレッジ事務局スタッフの奥木です。
以前ブログを更新してからだいぶ時間が経ってしまいました。

 

前回のブログで、技能実習生の管理団体に訪問した際にお聞きしたお話を紹介しました。
本日も引き続き、そこでのお話をご紹介します。
(前回のブログはこちら 2021年6月25日 技能実習生の受け入れ企業に訪問しました

 

技能実習生は1か月間の日本語研修を終え、それぞれ派遣先企業で働くのですが、アジアテックシード事業協同組合様では、もっと日本語で会話ができるように、と派遣後も日本語を勉強できる環境を提供しています。

 

しかし、技能実習生は「勉強にお金を払うこと」「自分にお金を投資すること」の認識がないそうで、お金を稼ぐために日本に来ているから、その目的さえ達成できれば良い、という考え方だそうです。

 

生活に余裕があれば「良い学校に行ったり、資格取得の勉強をしたりすることでより良い仕事に就いてお金を稼ぐ」という考え方ができるかもしれません。でも、そもそも生活することが精一杯であれば、生きるためにまずお金を稼ぐことが優先になってしまうのです。

 

自分に投資することで得られる効果を伝えていくことも必要なのかもしれませんが、せめて日本語を学ぶ時間だけは楽しんでもらったり、日本にいることが楽しいと思ってもらえなければ、「もっと良い仕事のあるほかの国へ」「自国でお金が稼げるようになった」という事態になりかねません。

 

いま、日本の労働人口が減っている中で、外国人に日本に働きに来てもらわなければ社会が成り立たなくなっています。外国の方に働きに来てもらう、日本で働き続けてもらうためには、お金以外でも魅力的な国であることが大切です。

 

日本語教師はもちろん、外国人を受け入れる企業にもきちんとした心構えや対応方法を継続して伝えていく必要があるのだなあと思いました。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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