日本語の先生になろう。

ブログblog

2021年6月25日 技能実習生の受け入れ企業に訪問しました

ブログ 一覧に戻る

2021年6月24日(木)

Category:ブログ

こんにちは。

三幸日本語教師養成カレッジの奥木です。

 

昨日、技能実習生の受け入れを行っているアジアテックシード事業協同組合様とお話する機会をいただきました。

 

技能実習制度とは、日本の技術・知識を開発途上地域へ移転することを目的として創設された制度です。入国して1か月間日本語を学び、働く現場へと旅立っていきます。

 

留学生と技能実習生では、「日本語を学ぶ理由が違うから、教える日本語が違う」。

この違いは理解していたのですが、実際、どれだけ違うのか、ということを今回のお話の中で、リアルに想像することができました。

 

まず、日本で働く、ということは「日本で生活する」ことなので、ごみの分別を教えるのですが、このとき、「ペットボトル」を教えることに苦労されるそうです。

カタカナなので、一見外国人は皆知っている言葉のように感じますが、そこから教えていくのか、と驚きました。

 

そして、実際に技能実習生が働くのは、建設や農業等の現場であることが多く、「そこにある○○をとってくれ。」「そこに座っててくれ。」という表現で職場の方から指示を受けることがあります。

 

日本語を学ぶときはまず「です・ます」調から入るため、この「~くれ。」のような命令口調は難しい表現なのですが、現場で良く使われる言葉だからこそ、技能実習生の1か月の日本語研修では教えることも。

 

なんとなく、想像していただけましたでしょうか。

 

技能実習生は「働く」ことを目的としているので、日本で生活するために必要な言葉、現場でよく使われる言葉を知っておく必要があります。

 

技能実習生への日本語教育は、私たちが想像している以上に、目線を下げて教えていく、現場で困らないように教えることが大切だと痛感しました。

 

技能実習生について、お伺いした内容で、まだまだお伝えしたいことがありますので、それはまた次回。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

▼お写真を撮らせていただきました!

ブログ 一覧に戻る