日本語教師ってどんな仕事?
最近では、日系人など日本の学校に通う子供に教える年少者教育も注目されています。日本語学校や企業派遣、ボランティアなどの国際交流も盛んになり、日本語教師はこれまでの人生経験や個性を活かして活躍することができます。
日本語教師には資格がいるの?
①教育能力検定試験に合格する
日本語教育能力検定試験に受験資格がないので、どなたでも受験が可能です。試験に合格すれば、日本語教師としての基本的な専門知識を有していることの証明になります。
試験の合格率は毎年20〜25%前後。
検定試験に合格すれば、日本語教師として就職活動をするときに有利に働きます。また、検定試験合格のために身につけた知識は現場で役立ちます。
ただし、知識のみを問われる試験のため、実践経験が不足しがち。現場に出る前には、養成講座の教育実習で教壇に立てる力を身に付け、実践経験を補う工夫が必要です。
②文化庁に届出が受理された420単位時間以上の日本語教師養成講座を修了する
(かつ、4年制大学の卒業資格が必要)
日本語教師に必要な知識から現場での指導技術まで、バランスよく学ぶことができます。
③大学・大学院で日本語教育を専攻し、必要な単位を修得する
専門知識をじっくりと学ぶことができ、主専攻で45単位以上、または副専攻で26単位以上を取得していれば、日本語教師として働く資格を得ることができます。
活躍の場は?
国内では、日本語学校や大学、専門学校などで日本語を教える場があります。その他、地域のボランティア教室やプライベートレッスンを行っている方もいます。
海外では、現地の日本語学校や高校、大学などがあります。また、国際協力団体や国際派遣事業を通じて世界各地で日本語を教えられます。日本語を学ぶ人がいれば世界中どこでも働けるのが日本語教師の魅力の一つです。
日本語を学習する外国人は年々増加
在留外国人数は過去最高の256万人以上(2017年末現在)にのぼります。さらに、留学や労働のために日本で暮らす外国人やその家族の数は依然増加する傾向です。日本企業の海外進出も加速し、海外でも日本語を学びたい人々が増えています。日本語教師の活躍の場は今後ますます広がるでしょう。
在留外国人は過去最高に!
出典:在留外国人数について(法務省)
出典:国内の日本語教育の概要(文化庁)
どんな仕事内容?
また、日本語を教えるといっても学習者の日本語能力により、教える日本語の内容は初級、中級、上級とわかれ、初級と上級の授業内容は「別の仕事」と思えるほど大きく異なります。一般的には初級はインプット、中上級ではアウトプットに重点が置かれています。担当するレベルにより、それぞれ違った楽しみがある奥深い仕事です。