講師紹介
プロフェッショナルを養成する魅力あふれる現役プロ講師陣。
川木 冴子
はじめまして。教授法を担当する川木です。
30年あまり留学生に日本語を教えてきましたが、この間に留学生の様子は大分変わってきました。以前は、「アルバイトで生計を立てながら」という苦学生も多かったのですが、最近は恵まれて育った学生が多く、良くも悪くも日本人学生とよく似てきたという印象です。
でも、日本語を教えるにあたっての面白さや苦労は、実はあまり変わっていないのだと感じています。慣れない日本での生活を乗り切るため、或は、興味を持った日本文化を追求するため、など目的はさまざまですが、学習者がその目的を果たせるような日本語を身に着けられるように、自身がこれまで無意識に使ってきたことばを見つめ直し、教える工夫をするというのは、とてもやりがいのある仕事だと思っています。
上智大学文学研究科博士後期課程単位取得退学
【担当教科】
文字と表記、教育実習
【著書】
『キーワード人間と発達』(大学教育出版 共著)
『「そういえば」による文の連接』(東海大学留学生教育センター 紀要) 他
柴田 豊
オーストラリアの南部に、甘いお菓子か貴婦人のような名前を持った美しい町があります。アデレードです。私はこのアデレードで日本語教師として働いたことがあります。
日本人どころかアジア人が少ないこの地で2年間過ごしたことがきっかけとなり、私は異文化コミュニケーションに興味を持ち始めました。
来日した学習者は、周囲の日本人との間で、言葉だけでなく文化の違いから生じるコミュニケーション上の問題に直面します。日本語教師自身が海外へ行き、そこでカルチャーショックを受けることもあるかもしれません。
本講座を受講されるみなさまが、様々な文化的背景を持った学生に対応できる日本語教師となるようにお手伝いできればと思います。
青山学院大学大学院国際政治経済学研究科国際コミュニケーション専攻修士課程修了
国際交流基金派遣プログラムにてオーストラリア連邦南オーストラリア州教育省Languages and Multiculturalism Teamに勤務
帰国後、大学、日本語学校、ビジネスマン向け日本語レッスンなどで教鞭をとる。
【担当教科】
コミュニケーション能力、言語と心理
鈴木 薫
「師」には 専門家という意味があります。教師は「教える」専門家であり、かつ「教わる」専門家でもあります。日本語を通じて書物やインターネットでは得難い深くて濃い知識を様々な学習者に与えてもらいました。だからこそ、学習者が「先生の授業の、あの文法、あの言葉、あの表現・・・あの事が本当に役に立ちました」と感じてもらえることが大切だと考えています。学習者に「感じてもらう」ためにできることは何か、一緒に考えていきたいと思います。
一般企業での勤務を経て、日本語教師に。
国内外での日本語学校での日本語の授業を行う。
EPA(経済連携協会)に基づく看護師・介護福祉士候補者に対する日本語研修を担当。
【担当教科】
介護の日本語、中上級の教え方、教育実習
田中 彰
「外国人に日本語を教えています。」というと、日本人なら誰でもできる簡単な仕事だろうといわれることが多いんです。そんなときには、「じゃあ、『友達に会う』と『友達と会う』はどう違う?」「『ひらく』と『あける』は何が違う?」と問い返します。すると、ウーンとうなって考え込んでしまいます。日本語クラスは、上のような疑問だらけです。
わたしたちの仕事の1つは、先人たちの積み重ねてきたこれら疑問に対する答えを学びつつ、新しい疑問について自分たちでも考え、それを外国人に分かりやすく提示して、使えるように一緒に練習することです。想像より大変な仕事ですが、それだけにやりがいがあるものです。
筑波大学大学院地域研究研究科日本研究専攻日本語コース修了
麗澤大学大学院言語教育研究科日本語教育学専攻 博士(文学)
【担当教科】
音韻・音声、日本語教育の文法
【論文・著書】
「日本語文末イントネーションの類型:実験的検証―聴覚・音響・機能からの分析と応用の試み―」麗澤大学大学院平成19年度博士論文
『日語听力教程(高級Ⅰ・Ⅱ)』(大連理工大学出版社 共編著)
人見 美佳
私が日本語教育に携わって8年を迎えます。日本語教師としてはまだまだ若手に属する年齢ではありますが、今の現場に鑑みた実践力が身に付けられるようなコースを開発し、最新の情報も盛り込んだ内容となっています。 日本語教師は、多様化する学習者一人一人が「ことば」をどう使って生きていきたいと考えるかに寄り添いながら、学びを応援する、とてもやりがいのある仕事だと思っています。このコースを修了された皆様が充実した日本語教師ライフが送れるように、共に学んでいければと思っています。
早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了
【担当教科】
「生活者としての外国人」/「年少者」のための日本語教育
【著書】
「外国につながる子どものキャリアデザイン」川上郁雄・三宅和子・岩﨑典子編『移動とことば』(くろしお出版,共著)
「目黒モデルの実践」川上郁雄編『公共日本語教育学』(くろしお出版)
「子どもにとっての「ことばの教育」とは何かを問う演出家―年少者日本語教育コーディネーターの専門性の内実に迫る―」『早稲田日本語教育学』20(早稲田大学日本語教育研究科)
「日本語を学ぶ子どもたちの震災後―心とことばの学習を支える実践研究―」鎌田薫(監)『震災後に考える―東日本大震災と向き合う92の分析と提言―』(早稲田大学出版部,共著)
小林 寿緒
初めから日本語教師になろうと思う人は殆どいないのではないでしょうか。私も飲食店等を転々とした後日本語教師になりました。その過程で培ったサービス精神は今では私の強みとなっています。このように、日本語教師は様々な経験が活かせる仕事です。とは言え、専門知識も必要です。「母語を教えるなんて容易いけど資格がいるから仕方なく講座を受けよう」と思っている方もいるでしょう。でも、足を踏み入れてみればすぐに気が付きます。言葉って奥深い。日本語って面白い。教師自身がその気持ちを忘れずに楽しんで授業に臨めば、それは日本語学習者にも伝わることでしょう。そして、もっといい授業がしたくなるはずです。本講座にはそんな時に必要な数々のヒントが散りばめられています。
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院 応用言語学及び言語教育(日本語)修士課程修了
台湾、中国、日本で日本語教師として勤務
【担当教科】
言語の構造一般
清水 広美
日本語教師は、AI技術が進化しても淘汰されない職業です。ただし、常に研鑽を怠らず変化をおそれない教師だけです。そして、介護の仕事も、どんなに介護ロボットやテクノロジーが発達しても、やはり人間にしかできず、多様化の時代に外国人の力も必要とされています。日本語教師として、そのような仕事をする外国の方々を応援したいと思っています。それが社会の役にも立ちます。また、日本語教師は、草の根の平和活動だと思っています。互いの違いを認め尊重するためには、コミュニケーションが必要です。人は知らないことには恐れをいだき、誤解が生まれます。日本語教師は、常に異文化コミュニケーションをしながら、理解を深める仕事です。
国内外で日本語教師として活動。
留学生に加え、外国人介護人材、技能実習生、外国人児童等、
多様な日本語学習者への指導経験を有する。
現在は主に「介護の日本語」講師として活動中。
多田 恵
国境を越えて来た日本語学習者の一生にとって、日本語教師の存在は決して小さなものにとどまりません。あるいは方向を見失い、とまどっている学習者に対し、私たちは受け売りの知識で縛りつけるのではなく、より広い視野を提供し、彼らが自由に羽ばたけるようサポートしたいものです。私たちは常に謙虚に真理を求め、日本語・日本社会が培ってきた精神について教養を深め、学習者の置かれた状況にも配慮し、バランスのとれたアドバイスができる教師になるために共に励みましょう。同じ道を求めるものとして、臆することなくぶつかってきてください。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学
帝京大学日本語予備教育課程、創価大学通信教育部日本語教員養成コースで非常勤講師を務め、現在は桜美林大学非常勤講師など。
【担当教科】
言語の構造一般
【 著 書 】
『中国・台湾における日本語教育をめぐる研究と実践』(東方書店、共著)
磯 太恵子
日本語教育は現在様々な分野に広がり、現場で外国人の質問や期待に応えることが困難になっております。
毎年増加していく外国人に対応する日本語教師は、グローバル化する日本にとって重要な仕事です。
これから日本語教師を希望する皆様に現場で求められる判断力、対応力、柔軟性、実践力が身につくサポートをいたします。
昭和女子大学大学院日本文学日本語教育修士課程修了
昭和女子大学大学院英米文学博士課程満期退学
IT・情報処理・日本語教師として大学等で教鞭をとる
【担当教科】
評価法、コミュニケーション能力
中川 純子
自分の母語である言葉を、分析的に見直す、
発音、文法、文字…自分にとって当たり前であるはずの言語表現を新たな視点から問い直す。ある意味、外国語を勉強するより難しく、そして新たな発見に満ちたことかもしれません。
学習者の学ぶ力を引き出すために教師に必要なのは、確かな知識とそれを実践力に変える不断の努力だと思います。皆様が日本語教師としての土台を作るお手伝いができれば幸いです。
東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学博士課程修了。学術博士。
日本語教師養成講座で理論系科目を担当するほか、国内の大学にて日本語教育を行う。
【担当教科】
日本語教育概論、教授法
齋藤 美樹
一般的に日本語教師の仕事と聞くと、「外国人に自分の母国語を教えればいい」と思う方も多く、私たちの仕事の難しさ、日本語の奥深さ、そして、日本語教師の存在意義もなかなか知られていません。
私たち教師は常に、外国人学習者に寄り添い、日本人には当たり前のこともわかりやすく外国人に伝えていかなければなりません。そのためには、教壇に立ちながら深い知識とテクニックなど鍛錬をし続け、本物の日本語教師になっていき、役に立てるのです。
この講座で、外国人学習者の役に立つための夢の一歩を踏み出してみませんか。
アメリカ、オーストラリア、韓国の3か国の留学を経て、日本語教師に。
日本語の授業、日本語教師養成講座にて授業を担当。
【担当教科】
日本語教育概論、教授法
プロフェッショナルを養成する魅力あふれる現役プロ講師陣。