日本語の先生になろう。

手段としての日本語の中に楽しみを見つけられるように|福多奈央子さん

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2022年6月8日(水)

Category:受講者の声

2021年10月から平日コースで受講をスタートし、6か月で修了。その後、日本語学校でご活躍中の福多さんにインタビューしました。インタビュアー 三幸日本語教師養成カレッジ 奥木

 

日本語教師を目指したきっかけは?

長く働いていた仕事を辞め、人生のバカンスを過ごすためにフランスに行こうと思いました。その時に「日常会話くらいはできた方がいいな」と思って、フランス語学校に通い始めたんです。その学校で良い先生に出会い、学ぶ喜びや楽しみを知りました。楽しさがあるからこそ、学ぶことを続けられたと思っています。

 

だからこそ、逆に自分が外国語を学ぶ喜びを共有できたらと思ったのが、日本語教師を目指したきっかけです。実際は、私のような趣味で始めた語学勉強と違い、生きるために日本語を学ぶ方が多いですが、手段としての日本語の中に楽しみを見つけられたらいいな、と思いました。

 

また、私自身、母語(日本語)を使わずにフランス語でフランス語を学んでいました。日本語学習者も「日本語で日本語を学ぶ」ので、その大変さと良さを経験できていることも生かせると思いました。

 

三幸日本語教師養成カレッジの日本語教師養成講座をお選びいただいた決め手は?

たくさん調べたわけではないですが、今からでも入校できる学校という視点で数校絞りました。その中の一つに三幸があり、説明会に参加しました。

 

その時、フランス語を勉強した学校で働いていて、私自身がフランス語講座の説明会を担当することもありました。講座の説明会では、話が分かりやすいことと対応する方の印象が大事だと思っています。三幸の説明会で事務局の方とお話して、「この学校だったら大丈夫!」と感じたので、入校を決めました。

 

三幸日本語教師養成カレッジの日本語教師養成講座の魅力は?

とにかく良い先生と良い仲間に出会えること、これに尽きます。

 

先生方それぞれ魅力的で、豊富なご経験を踏まえたうえでの授業だったので、毎日楽しくて、新鮮でした。理論科目(座学)はただ座って、知識を詰め込む、というイメージがあるかもしれませんが、教科書以上の内容を知ることができたのは講座に通ったからこそと感じます。

 

それから、様々な授業を通して日本語学校の現状を知ることができたのも印象的です。先生方のご経験談の中で良い面、大変な面ともにお話してくださいました。大変な面がありつつも、どの先生からも日本語教師の仕事が本当に好きなんだなあということが伝わってくるんです。

 

もともと日本語教師として絶対に働きたいと思っていたわけではなかったのですが、自分が学んだことを生かしたい、それが先生方への恩返しにもなるんじゃないか、と思い、日本語教師として働くことを決意しました。

 

講座を受講してみて、先生や授業の雰囲気は?

先ほどお話したとおり、良い先生、良い仲間に出会えて充実した日々を過ごせました。

 

他の受講生とも話していたのですが、どの先生も絶対に私たちの意見や考えを否定しないんです。日本語教師は様々な文化や考え方に出会う職業なので、養成講座でも、受講生の個性を受け止め、一人ひとりを認めて、丁寧に対応してくださるのだと思います。

 

それは、日本語教師を目指している受講生も同じで、一人ひとり違うことを受け入れ、認めることがベースにある方々だったので、とても雰囲気が良かったです。面白すぎて涙を流すほど笑った授業があったのも良い思い出です。大人になって涙を流すほど笑うなんて、なかなかないですよね(笑)

 

実際に外国人学習者に教えるにあたり、役に立ったことは?

養成講座で学んだことは、すべて日本語教師としてのベースになっています。中でも実技科目で学んだことは特にタメになったなあと思います。「日本語学習者の発話機会をいかに増やしてあげるか考えましょう」とか、日本語教師として必要なことを毎回先生から刷り込まれていました。教案の指導をきめ細かくしていただいたことも本当に感謝しています。

 

今の勤務先の採用試験で、模擬授業をしたのですが、事前に授業で使用する投影資料、配布プリントの提出が求められました。その提出内容をご覧になった採用担当の方から、「良い先生に出会いましたね」と言っていただきました。教案指導をしてくださる先生から、お褒めの言葉をいただいた際も、「教えてくださった先生のおかげです」と話しています。

 

日本語教師養成講座修了後の進路や展望は?

現場に立っていいのかという不安もありましたが、実技の先生が授業の最後に「養成講座はあくまでも日本語教師としてのベースを学ぶもので、ここにいたら学べないことがたくさんある」「座学では学べないことをこれからの現場で学んでください」と仰っていて、本当にそうだなあと実感しています。

 

まずは自分の経験を積む時期だと思っているので、2、3年は自分がとにかく勉強する期間だと思って頑張ります。それから自分のペースで、海外に行くとか、他の対象者に教えてみるとか、活動の幅を広げていきたいと考えています。

 

さらに、フランス語圏の日本語を学びたい方に教える機会があったらいいなあ、老後はフランスで住むのも良いなあ、という想像も膨らませています。

 

これから日本語教師を目指す方にメッセージ

お伝えしたいことは、「三幸で学べば間違いなし」ということです!この学校で学んだ時間は本当に充実していて、三幸を選んでよかったと自信を持って言えます。

 

今、一緒に働いている方は、本当に楽しんでお仕事をされていて、良い職場に巡り合うことができました。一緒に日本語教師として働いてくださる方が今後どんどん増えていけばいいなあと思います。皆さんと働けることを楽しみしています!

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