日本語教師養成講座　教材紹介⑤『テーマ別中級から学ぶ日本語　三訂版』

三幸日本語教師養成カレッジ教材紹介５冊目は、『テーマ別中級から学ぶ日本語　三訂版』（松田浩志　亀田美保著/研究社）です。

日本語指導の初級では、「基礎的な文法や表現を学び学習者が日本語で意思疎通をはかること」が目標になります。

そして次のステップ、中級以降のレベルでは、「より個人的で抽象的な表現ができるようになること」を目標に指導していきます。そのために読む・書く・聞く・話すの４技能を、一層伸ばすための総合教材が、『中級から学ぶ日本語』です。

この『中級から学ぶ日本語』の到達目標も、「身近にある出来事や社会的問題について自分の意見を理由とともに説明できること」、更には「自分と異なる意見を持つ相手に対しても関心を持って意見や知識の交換ができるようになること」とあります。

実際に中級以上の教室では、世界中の異なる視点を持つ人々が日本語で意見を交換しながら、お互いに感心したり、新たな意識を生んだりしています。日本語教師としてそんな瞬間に立ち会えるなんて、考えただけでワクワクしませんか。

いくら機械の翻訳機能が発達しようと、自分の考えや意見は自分の言葉で語りたい。そして、学習者がそんな経験を日本語でできるようにサポートしていくのが日本語教師。

かくいう私たちも、学習者が教室で語ってくれる様々な考え方に刺激され、いつも教わり続けています。