プロフェッショナルを養成する魅力あふれる現役プロ講師陣。
鈴木 薫
「師」には 専門家という意味があります。教師は「教える」専門家であり、かつ「教わる」専門家でもあります。日本語を通じて書物やインターネットでは得難い深くて濃い知識を様々な学習者に与えてもらいました。だからこそ、学習者が「先生の授業の、あの文法、あの言葉、あの表現・・・あの事が本当に役に立ちました」と感じてもらえることが大切だと考えています。学習者に「感じてもらう」ためにできることは何か、一緒に考えていきたいと思います。
一般企業での勤務を経て、日本語教師に。
国内外での日本語学校での日本語の授業を行う。
EPA(経済連携協会)に基づく看護師・介護福祉士候補者に対する日本語研修を担当。
【担当教科】
介護の日本語、中上級の教え方、教育実習
田中 彰
「外国人に日本語を教えています。」というと、日本人なら誰でもできる簡単な仕事だろうといわれることが多いんです。そんなときには、「じゃあ、『友達に会う』と『友達と会う』はどう違う?」「『ひらく』と『あける』は何が違う?」と問い返します。すると、ウーンとうなって考え込んでしまいます。日本語クラスは、上のような疑問だらけです。
わたしたちの仕事の1つは、先人たちの積み重ねてきたこれら疑問に対する答えを学びつつ、新しい疑問について自分たちでも考え、それを外国人に分かりやすく提示して、使えるように一緒に練習することです。想像より大変な仕事ですが、それだけにやりがいがあるものです。
筑波大学大学院地域研究研究科日本研究専攻日本語コース修了
麗澤大学大学院言語教育研究科日本語教育学専攻 博士(文学)
【担当教科】
音韻・音声、日本語教育の文法
【論文・著書】
「日本語文末イントネーションの類型:実験的検証―聴覚・音響・機能からの分析と応用の試み―」麗澤大学大学院平成19年度博士論文
『日語听力教程(高級Ⅰ・Ⅱ)』(大連理工大学出版社 共編著)
人見 美佳
私が日本語教育に携わって8年を迎えます。日本語教師としてはまだまだ若手に属する年齢ではありますが、今の現場に鑑みた実践力が身に付けられるようなコースを開発し、最新の情報も盛り込んだ内容となっています。 日本語教師は、多様化する学習者一人一人が「ことば」をどう使って生きていきたいと考えるかに寄り添いながら、学びを応援する、とてもやりがいのある仕事だと思っています。このコースを修了された皆様が充実した日本語教師ライフが送れるように、共に学んでいければと思っています。
早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了
【担当教科】
「生活者としての外国人」/「年少者」のための日本語教育
【著書】
「外国につながる子どものキャリアデザイン」川上郁雄・三宅和子・岩﨑典子編『移動とことば』(くろしお出版,共著)
「目黒モデルの実践」川上郁雄編『公共日本語教育学』(くろしお出版)
「子どもにとっての「ことばの教育」とは何かを問う演出家―年少者日本語教育コーディネーターの専門性の内実に迫る―」『早稲田日本語教育学』20(早稲田大学日本語教育研究科)
「日本語を学ぶ子どもたちの震災後―心とことばの学習を支える実践研究―」鎌田薫(監)『震災後に考える―東日本大震災と向き合う92の分析と提言―』(早稲田大学出版部,共著)
清水 広美
日本語教師を志す同志の皆さまへ。
私たちは、日々、様々な国の人たちとコミュニケーションをとりながら、異文化理解を深めています。そして、どんなにAI技術が進化しても淘汰されないと思います。ただし、常に研鑽を怠らず変化をおそれない教師だけです。介護も、どんなにテクノロジーが発達しても、一人一人の心に寄り添うケアは、人間にしかできません。また、国内にも海外ルーツの方が増え、多様化の時代に対応できる国際的な力も必要とされています。日本語教師は日本語を教えるだけではありません。互いの違いを認めあい尊重する、誰にでもやさしい世の中にするために、できることがたくさんあります。皆さまのお役に立てれば嬉しいです。
国内外で日本語教師として活動。
留学生に加え、外国人介護人材、技能実習生、外国人児童等、多様な日本語学習者への指導経験を有する。
現在は主に「介護の日本語」講師として活動中。
谷口 真樹子
「日本語を教えるのって、何か楽しそうだなぁ。」と思い、右も左も分からず入った日本語教育の世界ですが、一気にその魅力と深さに触れ、気が付いたら20年以上経っていました。大変なこともありますが、それを上回る教える楽しさは、今も少しも変わりません。現在は昔と違って様々な方たちに日本語を教える道が開かれ、選択肢が広がっています。日本語教育の魅力、楽しさをお伝えし、皆さんが目指す日本語教師になれるようサポートしていければと思います。
昭和女子大学大学院文学研究科言語教育・コミュニケーション専攻 修士課程修了
国際交流基金の派遣によるアメリカでの日本語教育に携わった後、国内で様々な対象者(留学生、年少者、介護士候補者、ビジネスマン、生活者等)に日本語教育を行う。
【担当教科】
日本語教育概論、教授法、言語と心理、評価法
高橋 聡
教師の仕事というのは、何かを教えることではないように思います。最近思うようになったのは、参加者一人一人の学びが生まれてくるような環境をデザインすることが教師の仕事なのではないかということです。そのためには、そこに参加する一人一人を「知る」ことが大切になってきます。他者を「知る」には、自分の考え方や価値観の外に出て、自分を創り直す必要があります。こうして教師も、参加者とともに学び、成長することができるのです。
早稲田大学大学院日本語教育研究科言語文化教育研究室修士課程修了
1983-1991 世界を放浪する
1993-2022 国内外の教育機関で日本語教育、日本語教師養成教育を行う
趣味 旅 散歩 ウクレレ 写真 オートバイ 猫
【担当教科】
音声・音韻、言語学概論、言語と心理、評価法、形態・語彙論、文字・表記 他
【著書・論文】
「参加者の生活・人生にとって教室実践活動はどのような意味をもつのか
-教室の外からの視点」(2014)
『実践研究は何をめざすか-日本語教育における実践研究の意味と可能性』
細川英雄・三代純平編,ココ出版, pp253-281
「相互に出会う場所からテーマへ-市民社会性への気づき-」(2017)
『キャリアデザインのための自己表現-過去・現在・未来を結ぶバイオグラフィー』
細川英雄・太田裕子編著, 東京図書,pp47-67
他
多田 恵
国境を越えて来た日本語学習者の一生にとって、日本語教師の存在は決して小さなものにとどまりません。あるいは方向を見失い、とまどっている学習者に対し、私たちは受け売りの知識で縛りつけるのではなく、より広い視野を提供し、彼らが自由に羽ばたけるようサポートしたいものです。私たちは常に謙虚に真理を求め、日本語・日本社会が培ってきた精神について教養を深め、学習者の置かれた状況にも配慮し、バランスのとれたアドバイスができる教師になるために共に励みましょう。同じ道を求めるものとして、臆することなくぶつかってきてください。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学
帝京大学日本語予備教育課程、創価大学通信教育部日本語教員養成コースで非常勤講師を務め、現在は桜美林大学非常勤講師など。
【担当教科】
言語の構造一般
【 著 書 】
『中国・台湾における日本語教育をめぐる研究と実践』(東方書店、共著)
プロフェッショナルを養成する魅力あふれる現役プロ講師陣。